「不労所得が欲しい」「配当金で少しでも生活をラクにしたい」
そう思って高配当株を調べていくと、ほぼ確実に出てくるのが米国高配当ETFたち。
「VYM」「HDV」「SPYD」
このあたりは必ず顔を並べるETFです。
今回はその中から、ぼくが実際に100口保有しているSPYDについて、
- SPYDってそもそもどんなETF?
- 地方公務員のぼくが「アリだな」と思っている理由
- 逆に「ここは注意」と思っているポイント
- ポートフォリオの中での位置づけ
あたりを、FIREを目指す地方公務員目線でゆるっと整理してみます。
本記事は特定銘柄の購入をすすめるものではありません。
投資はご自身の判断でお願いします。
SPYDってどんなETF?ざっくりプロフィール
まずはサクッとスペック紹介から。
- 正式名称:SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF(SPYD)
- 中身:S&P500の中から配当利回りの高い80銘柄をギュッと集めたETF
- 上場国:アメリカ(米国ETF)
- 分配金:年4回(3・6・9・12月に入ることが多い)
- 分配利回り:4~5%
- 中身のイメージ:不動産、公益、金融セクターなどが多めになりやすい
一言でいうと、
「アメリカの大型株の中から、高配当なやつだけ寄せ集めて、いい感じに分散してくれているETF」
ってイメージです。
個別株で高配当銘柄を30〜50銘柄集めるのってなかなか大変ですが、
SPYDなら1本でそこそこ分散された高配当ポートフォリオが手に入るので、
「不労所得のタネ」として使いやすい存在です。
詳しい最新情報は公式ページもどうぞ。
地方公務員のぼくがSPYDを100口持っている理由

ここからは、ぼくが実際にSPYDを買っている理由を3つに分けて書いていきます。
理由①:1本で「高配当×分散」ができる
まず一番シンプルな理由はこれです。
- 高配当株に興味はある
- でも、アメリカの個別株を何十銘柄も買うのはしんどい
- 銘柄入れ替えや決算チェックも、そんなに時間を割けない
地方公務員やってると、
「頻繁に決算チェックして、個別株を乗り換えまくる」みたいなスタイルは現実的じゃないんですよね。
SPYDなら、
- 米国高配当株にまとめて投資できて
- 銘柄の入れ替えはETF側で勝手にやってくれて
- ぼくは「定期的にちょっとずつ買い増す」だけでOK
という、かなりラクな形で高配当ポートフォリオを持てます。
理由②:ドル建てで配当金が入ってくるのが地味にうれしい
SPYDの分配金はドルで入ってきます。
- ドルで配当がチャリンと入る
- そのドルでまたSPYDや他の米国ETFを買える
- 円ベースの資産とは別に、ドル資産の「配当マシーン」ができる
この流れが、FIREを目指す身としてはかなり好きです。
ぼくは今のところ、
SPYDは100口・平均取得単価は39.5ドルくらいで持っていて、
年間200ドルくらいの分配金をもらっています。
為替の動きもあるので、
「円で見た評価額が日々増減する」のもまたゲームっぽくて面白いところ。
理由③:メンタル的に「ちょうどいい距離感」で付き合える
個別株だと、どうしても
- 決算ごとにドキドキ
- 悪材料が出るたびに株価急落
みたいなことになりがちですが、
SPYDはETFなのでいい意味で“他人任せ”にできる部分が多いです。
ぼくは、
「日本株の高配当株=個別銘柄も楽しむ」
「米国高配当=ETF中心でゆるく」
みたいな棲み分けをしていて、
SPYDは“米国高配当ゾーンの主役のひとり”という立ち位置です。
SPYDの注意点:ここはちゃんと知っておいたほうがいい
良いところだけ書いて終わると、ただのポジショントークになるので、
個人的に「ここは注意」と思っている点も書いておきます。
注意点①:セクターの偏りがある(特に景気敏感なところ)
SPYDは「高配当株」を集めている性質上、
どうしても
- 不動産(REIT)
- 金融
- エネルギー
- 公益事業
あたりの比率が高めになりやすいです。
インデックス(S&P500全体)と比べると、
「アメリカ全体の成長にまるっと乗るETF」というよりは「高配当セクターに寄せたETF」
というイメージの方が近いです。
なので、SPYDだけを全力で握るというよりは、
- 全世界株 or S&P500(成長・市場全体)
- 日本高配当株
- SPYD(高配当セクター寄せ)
みたいに、他の資産と組み合わせてバランスを取る前提で持つのが現実的かなと思っています。
注意点②:株価の値動きはそこそこ激しい
SPYDは高配当ETFとはいえ、株価があまり動かないわけではありません。
- コロナショックのときはガツンと下がった
- 金利上昇局面や不動産・金融に逆風が吹くと、まとめて売られがち
みたいな感じで、
値動きのボラティリティはそこそこあります。
- 「配当さえ入れば評価額は気にならない」タイプの人
- 「含み損を見るたび心が削られる」タイプの人
で、かなり向き不向きが分かれるところかもしれません。
ぼくは
「長期でコツコツ配当を再投資する前提だから、評価額の上下は気にしすぎない」
というマインドで持つようにしています。
注意点③:税金・為替コストは「ちょっと不利」寄り
SPYDに限らずですが、米国ETFには日本株とは違うコストがあります。
- 配当金に対して、まずアメリカで10%の源泉徴収
- そこからさらに日本で20.315%の源泉徴収
- 為替手数料もかかる
といった、国内株式よりもコストがかかります。
とはいえ、
- ドル資産を持てる
- 米国企業群の高配当にアクセスできる
- 日本株とは違う値動きの軸を持てる
というメリットとセットで考えると、
ぼくは「それでもアリ」と判断してSPYDをポートフォリオに入れています。
公務員×FIRE目線で見たSPYDのポジション
ぼくのポートフォリオの中でのSPYDの立ち位置は、ざっくりこんな感じです。
- 全世界インデックス:
→ 「世界経済の成長に乗っかる、資産形成の土台」 - 日本高配当株:
→ 「円建ての配当をもらいつつ、国内株式の値動きも楽しむゾーン」
金融資産800万の27歳公務員が保有する日本高配当株
【もう一つの給料】27歳公務員が感じる日本高配当株の魅力 - SPYD:
→ 「ドル建て配当を生む、高配当ETFの配当ブースター枠」
なので、
SPYDは「ポートフォリオの“主役”というより、“ちょっとパンチの効いたサイドメニュー”」みたいなイメージです。
- 毎月の入金力(給料・ボーナス)で土台を作りつつ
- その中の一部をSPYDのような高配当ETFに回して
- 「ドル配当がポンと入ってくる感覚」を味わう
こうすることで、
モチベーションを保ちながら長期投資を続けるための“遊び心”枠として活躍してくれています。
まとめ:SPYDは「不労所得のタネ」
最後に、今回の内容を簡単にまとめるとこんな感じです。
- SPYDは、S&P500の中から高配当株を集めた米国ETF
- 高配当×分散投資が1本でできて、ドル建て配当ももらえる
- 地方公務員のぼくも、100口(取得単価39.5ドル)保有中
- ただしセクター偏りや値動きの大きさ、税金・為替コストなど、注意点もある
- 公務員×FIRE目線では、「ポートフォリオの主役」ではなく「配当ブースター枠」として使うのがしっくりくる
大事なのは、
SPYDそのものが “正解の銘柄” かどうか、ではなく
「自分のポートフォリオの中でどんな役割を持たせるか」
だと思っています。
もしこの記事を読んで、
- 「自分のポートフォリオの中で、SPYDみたいな高配当ETFにどんな役割を持たせるか?」
- 「日本株・全世界株・高配当ETFをどう組み合わせるか?」
を考えるきっかけになればうれしいです。












コメントを残す